201608 Lausanne ローザンヌ

2016.8.28

 

 
 
パリからTGVで3時間、国境を越えてスイスのローザンヌに到着。駅のホール も雰囲気と違って、スイスらしくクリーンな大空間。結婚したばかりの 頃住ん で居たスイス、美しいデザインの大時計も懐かしい。

 

 

   
 
 
IOC(国際オリンピック委員会)の本部があるこのローザンヌ、5輪のオリン ピックマークが街中に溢れている

 

 

   
 
 
レンタカーもさすがスイス、全てがスムーズ。懐かしいスイスのナンバープレー ト、住んで居たルガーノはティチーノ地方で「TI」のマークが付いた 青いラ ンチアを思い出す。

 

 

 
 
スイスらしい景色を眺めながらレマン湖畔を一時間ほど走る。真っ青な空と濃い 緑の牧草地、キラキラと輝くレマン湖の水面・・・。

 

 

 
 
 
緩やかな弧を描くレマン湖のほとり、ル・コルビジェの作品「母の家」が見えて来 る・・・。

 

 

 
 
パリのコルビジェ財団が管理するこの母の家、正式にはVILLA 「LE  LAC」と呼ばれる。夏のヴァカンスらしく木陰でくつろぐ在りし日のル・コルビジェ。

 

 

 
 
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ル・コルビジェが年をとった両親のためにラ・ショードフォンより温暖なレマン湖畔 に、従兄弟のピエール・ジャンヌレと共に1924年に竣工した「小さ な 家」。湖から建物までわずか4メートル、レマン湖の風景を最大限に取り入れた 横長の大型リボンウィンドウからは、レマン湖の向こうに広がるアル プス山脈 までが望める。庭に建つ白い石壁の小窓はその光景を切り取った絵画のよう見ら れる粋な演出。美しい湖とアルプスの山々が夢のように美し い・・・。

 

 

 
 
 
屋上をサンデッキや&ガーデンとして利用し窓は水平方向に帯のように横長に構 成したリボンウィンドウ、天井からの灯りが降り注ぐトップライトの 窓、実用 性に富んだ作りつけの家具、可動式の壁や家具でフレキシブルに変えられる機能 的なレイアウト・・・ル・コルビジェの作品に共通するさまざまな 工夫の原点のよ うなこの母の家。

 

 

 
 
1924年にラ・ショードフォンの高台に建つ家、ル・コルビジェ の作品であるメゾン・ブランシュから移住、父はわずか 1年の居住となるも母 親は100歳の誕生日をこの家で迎えたという。兄のアルベール・ジャンヌレが 晩年まで暮らし、2016年に世界遺産として登 録されてからはミュージアム として公開されている。 階上に上がる階段の幅や勾配、私の育った家=父の作品である「サニーボックス」はこのモデユロールで出来ていたのかも知れない。母の最後の旅となったこの 地、同じ場所で写真を撮る ・・・。

 

 

   
 
 
母の家から少し歩くとアドルフ・ロースの設計による「ヴィラ・カルマ」が見える。

 

 

 
 
スイスらしい壮大な山々を眺めながら一路、ジュネーブへ。

 

 

 
 
 
 
ジュネーブに戻り初期のル・コルビジェ作品である「クラルテ」を見に行く。 1930年〜32年にかけて建設された集合住宅。コルビジェの建築に暮らす ことに誇りを持っている住民が多く、こだわりを持って住居やオフィスとして 使っているよう。入り口で出会った方と目が合うと「コルビジェ?」と合 言葉 のように・・・。快く建物に入れて下さりひとしきり説明して頂き感激する。

 

 

 
 
 
後の集合住宅や都市計画にも繋がって行く「スチール・フレームとガラス」が巧 みに使われた建物。室内には動く仕切り壁や、機能的な作りつけ家具な どが備 えられている。 ガラス張りの南側には日よけのブラインドが設置され、ル・コルビジェが名ずけた 「ブリーズ・ソレイユ」(太陽を砕くもの)と名付けた日よけ設備の原点 とも なった作品。

 

 

 
 
 
 
日本で言えば同潤会アパートのような存在のこのアパート、住んでいる方々が本 当に大切になさっていることが共同スペースを見ても良くわかる。しか し、一 階にはインド料理のレストランが入っていてこんなポスター、ル・コルビジェもタイ ヘン・・・。

 

 

 
 
アルプスの壮大な山々と美しいレマン湖畔に包まれるように建つル・コルビジェの作 品。そのロケーションを活かした数々の工夫、模型や写真だけ見ても本 当の素 晴らしさはわからない、そんな事を思いながら暮れて行くローヌ河畔でスプマン テを頂く。美しい夕暮れに白鳥・・・何だか夢のような景色、久 しぶりのスイ スを満喫する。

2016.8.29

 

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ジュネーブは国連欧州本部や赤十字の本部があるヨーロッパの中でも重要な都 市。丘の上にそびえる国際赤十字博物館、赤十字の歴史と活動を改めて学 ぶこ とが出来る貴重な博物館。

 

 

   
 
 
ジュネーブから車で2時間、ル・コルビジェの生まれ育った街、ラ・ショードフォン に着く。コルビジェの出身地らしく「モデュロール通り」などが存在す ること に驚く

 

 

   
 
 
 
ル・コルビジェが独立した建築家として初めて手がけた作品、ジャンヌレ=ペレ邸。 外観から「白い家=メゾン・ブランシュ」と呼ばれるこの邸宅は両親の ために 1912年に建てられたもので、ル・コルビジェ自身も1917年までここで生活していたという。季節によって一般公開されているけれど今はお休 み、外観を眺 めて帰る。

 

 

 
 
ル・コルビジェがまだ本名のシャルル・エドワール・ジャンヌレで仕事をしていた初 期の作品「シュウォブ邸」。25歳で東方の旅に出かけた後に建てたためイ メージから「トルコ風の家=ヴィラ・トゥルク」とも呼ばれる。現在は高級時計 メーカーのゲストハウスとして使われているそう。施工費が予算を 大幅にオー バーしこの街に居られなくなり、故郷を捨てた後に訴訟にまで持ち込まれたと か・・・。

 

 

   
 
 
ラ・ショー・ド・フォンの中心街区に建つ映画館、スカラ座。ル・コルビジェ作品、と言われても・・これは古典主義建築では?

 

 

 
 
 
 
ラ・ショードフォンはスイスの中でも小さな街。その小さな街にひっそりと今も 現存するコルビジェの生家だった建物。現在は仮装用貸衣装屋になって いて何 ともキッチュ。ひなびた街の小さな通りに「ル・コルビジェ 1887年10月 6日生まれ」のプレート、世界のル・コルビジェの生家とは知らない 住民が通り過 ぎて行く・・・。

 

 

   
 
 
 
 
 
 
再びローザンヌに戻り、SANAAの設計による「ROLEX ラーニングセン ター」を見学する。スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の キャンパ ス内に計画された学習センター。2010年に完成したこの建物、規模は広大で ありながらも「平屋のワンルーム」を緩やかに隆起させたユ ニークな設計。隆 起したシェルをくぐり建物の内側にあるエントランスホールから中に入る独特の アプローチも面白い。

 

 

 
 
 
 
 
 
Archi index 上から見ると複数の丸や楕円、歪んだ円のような形の出入り口や採光のための穴 が開いていて、それが中庭のようにも見える。水平面は緩やかな曲線を 描いて いて、壁の部分はガラスが多用されている。700枚以上使われているガラスの うち、600枚は形の違うガラスが使われているそう。図書館や カフェもあ り、それらの境界線は緩やかな床の高低差によって穏かに区別されている。何と も不思議な空間体験・・・。 page top

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